2018年03月04日

先週のメールマガジンから

【全額繰上返済のメリット計算】2018年02月27日(火)

田中さんは、現在返済中の住宅ローンを全額繰上返済する予定である。平成26年3月の返済終了後直ちに残額を全額繰上返済した場合、繰上げ返済手数料も考慮したうえでいくら支払いが軽減されるか。なお、考慮する費用は繰上返済手数料のみとし、それ以外の費用については考慮しないものとする。

返済予定表(単位:円)
返済年月    元金  利息  返済額 ローン残高
平成26年01月 112,477 14,004 126,481 5,489,454
平成26年02月 112,758 13,723 126,481 5,376,696
平成26年03月 113,040 13,411 126,481 5,263,656
     〜〜〜  〜〜〜  〜〜〜  〜〜〜
平成29年07月 124,913  1,568 126,481  502,622
平成29年08月 125,225  1,256 126,481  377,397
平成29年09月 125,538   943 126,481  251,859
平成29年10月 125,852   629 126,481  126,007
平成29年11月 126,007   474 126,481     0

繰上返済手数料
ローン残高  100万円以下 300万円以下 300万円超
手数料金額  5,250円   10,500円   31,500円

1.143,527円

2.270,008円

3.301,508円

4.396,489円

5.522,970円

正解:2

平成26年3月の返済分が終了後繰上返済する金額は、返済予定表より、5,263,656円です。

この金額と、繰上げ返済しなかった場合に完済するまで支払う金額との差額が、繰上返済のメリット金額ということになります。では、繰上げ返済をしなかった場合に完済まで支払う金額はいくらでしょうか。

返済予定表から、平成26年3月の返済が終了した時点で、完済する平成29年11月までは3年と8ヵ月あります。月数に直すと44ヵ月です。つまり、毎月返済額の126,481円を44回支払うことになります。

よって、繰上げ返済しなかった場合に完済するまで支払う金額は次のようになります。
126,481円×44月=5,565,164円

この金額は元金と利息を含めた金額です。しかし、繰上げ返済をすると利息部分は支払わずに済みます。その金額がメリット額であり、繰上げ返済金額との差額です。
5,565,164円−5,263,656円=301,508円

ただし、繰上げ返済手数料がかかります。手数料金額は残高が300万円以上で31,500円ですので、これを差し引きます。
301,508円−31,500円=270,008円

これが繰上返済手数料を考慮したうえでのメリット額で、2.が正解となります。実際には繰上返済後に抵当権の抹消に数万円かかりますが、ここではその分は考慮しません。

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 編集後記
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今週もお読みいただき、ありがとうございます。

この時期、すでに春らしくなってきた地域もあれば、まだ真冬のすさまじい吹雪のような天候の地域もあります。同じ場所でも、春から初夏に近いような日もあれば、まだまだ真冬の寒さの日もあります。こうした寒暖をくり返して春に近づくとわかってはいても、あと2〜3週間で桜の便りが聞かれるとはまだ実感できないでいます。しかも、今年は桜の開花も例年より早いという予報が出たそうで、これからあわただしく春に向けて季節が進むのでしょうか。年度末の仕事もあわただしくかたづけなければならなくなりそうで、仕事と季節が奇妙に一致しそうな、何とも言えない複雑な思いです。
posted by 星野FP事務所 at 00:00| Comment(0) | メルマガから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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